【199X⁶】

 

199X⁶

「199X」は2012年より毎年開催しており、これまではインターネットでの公募により90年代生まれの作家を集めることでその時代性を展示にしてきました。pixivなどのネット文化の普及によりだれもが表現者となれ、キャラクター的表現の絵画がありふれている昨今において、私たちのように大学や専門学校などで絵の教育を受けたうえでキャラクターを描く作家はどのような態度をとっていけば良いのでしょうか。本展では、キャラクター的表現を美術的解釈でアプローチする90年代生まれの作家を集めました。生まれた時からアニメや漫画・ゲームに囲まれて育ってきた私たちだからこそ生み出せる作品とは何なのか、それぞれの作家の異なった表現を通して、新たな時代性を表出させる試みです。

■出展作家
前期:金田涼子 / 北林みなみ / きりさき / 九花きゅう
後期:筒井文那 / 野澤梓 / Haruko / 南あやか / 森谷芽衣

■会期
前期:2017年11月3日(金祝)~12日(日) 12:00~19:00 ※火曜日・水曜日休廊
後期:11月18日(土)~26日(日) 12:00~19:00 ※火曜日・水曜日休廊

■主催
金田涼子

■オープニングパーティ
2017年11月4日(土)17:00~ / 予約不要 直接展示会場にお越しください

■作家紹介:前期

金田涼子 Ryoko Kaneta

1991年茨城県生まれ。横浜美術大学卒業。
神や自然現象など人知を超えた存在を大小様々な女の子たちを描くことにより表現している。近年では日本の土着的な文化や日常的な気配などをテーマとした作品を多く制作。2012年からは同時代のキャラクター表現を模索する試みとして「199X」を主催している。近年の主な展示として、「pop...in art」MASATAKA Contemporary in Sansiao Gallery HK / 香港(2017)、個展「The Whisper of Nature」Long Division Gallery / オーストラリア(2017)、「Asian Creative Award Exhibition」The JAM Factry / タイ(2016)など。

WEB:http://ryokokaneta.jp/
Twitter:https://twitter.com/knt_ryoko


北林みなみ Minami Kitabayashi

1993年11月16日生まれ神奈川県出身。武蔵野美術大学油絵学科油絵専攻卒業。
幼少期はタイ、シンガポールで暮らす。トラウマと逃避をテーマに作品を制作している。 近年の主な展示として、「On the way」XU Gallery / 上海(2017)、「COLLAPSE EVE」池袋豊島区旧庁舎(2016)、「Turner Award Exhibition 2015」Turner Gallery / 東京(2016)など。

WEB:https://hkrnm73.wixsite.com/kitabayashi-minami
Twitter:https://twitter.com/hkrn1116


きりさき Kirisaki

1992年東京生まれ。東京デザイナー学院卒業。
私の描く少女は「器」「依り代」だ。鑑賞者によってその中身は様々で、各々のもとで完成していく。物心つく頃から、私の中の少女観を構成するものは主に漫画・アニメ・ゲームからきていた。依り代のために少女というモチーフを選んだのではなく、そもそも私が見てきた、私が「少女」だと思っているものが、制作者、もしくは消費者の要望を受け入れるための器だったのだ。私はずっと入れ物を描いている。さらに自分とその少女たちを比較し「本来少女とはこういうものなのだ」と盲信していった。そんな非現実なものを描きながら「でも、もしかしたら実在しているのかもしれない」「実在していて欲しい」という願望。それが生活感に溢れた、実在する部屋描くことに表れている。
第四回ヴァニラ画廊大賞・大賞受賞。またイラストレーターとしてポケモンカードゲーム等のイラストを制作。

Twitter:https://twitter.com/kirisaki_29


九花きゅう Kyu Kokonoka

1991年群馬県生まれ。群馬県立女子大学卒業。
向日葵や少女といったモチーフを使用し、作者の記憶に刻まれた"夏"を描いている。 赤と青は、作者の思い描く"夏"を表現する色であり、主に赤青鉛筆を使用して作品を手掛ける。 関東を中心に個展、グループ展などの活動を行なっている。 個展「ある晴れた好日のひまわり」The Artcomplex Center of Tokyo / 東京(2015)、個展「9日の太陽」The Artcomplex Center of Tokyo / 東京(2016)。

WEB:https://uohanasanpo.tumblr.com


■作家紹介:後期

筒井文那 Fumina tsutsui

1992年生まれ静岡在住。東京工芸大学卒業。
人形と人間と動物の間から生まれた子に、 宗教臭く自然に近い舞台で悲しさ、儚さ、憎しみなどを演じさせている。 関東のイベントや展示中心に活動中。

WEB:http://shimada.jounin.jp/
Twitter:https://twitter.com/shimada0120


野澤梓 Azusa nozawa

1994年静岡県生まれ。東京藝術大学絵画科油画専攻在籍。

WEB:http://azusanozawa.jimdo.com
Twitter:https://twitter.com/azusachanday0


Haruko

1994年神奈川県生まれ。女子美術大学短期大学部卒業。
在学中に生み出したうさぎをモチーフとしたキャラクターのアクリル画を制作している。卒業後デザインフェスタへの出展を中心に活動中。制作はあくまで趣味の範囲。

Twiter:https://twitter.com/Haruko94_

南あやか Ayaka Minami

1993年生まれ。神戸芸術工科大学卒業。
日常で感じた「ひかり」を描いている。2016年に大学を卒業後、本格的に活動を開始。 同年11月に神戸にて初個展を開催。その他大阪、兵庫を中心に個展、企画展などで活動中。

WEB:http://musk1072.wixsite.com/minami-aaa

森谷芽衣 Moriya Mei

1991年山形県生まれ。東北芸術工科大学卒業。
少女というイメージが抱える「幸福感」をテーマとし、東北を中心に制作活動をしている。 個展 ギャラリーCAPSULE「境界少女展」(2014)、寒河江市美術館「うちへかえろう」(2015)、グループ展 リアスアーク美術館「震災と表現 BOX ART 共有するためのメタファー」展出品(2014)、新宿眼科画廊「眼の中の蜜」(2016)。

WEB:http://moriyamei18.wixsite.com/mysite


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